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がんリスクを早期発見する検査を開発したCraifが大賞:東京都ベンチャー技術大賞

2024年 11月 22日

大賞を受賞して小池百合子東京都知事(左)からトロフィーを受け取るCraifの小野瀬隆一CEO

東京都内の中小企業やスタートアップが開発した製品・技術・サービスを表彰する東京都ベンチャー技術大賞の受賞企業が決まり、表彰式が11月21日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた。大賞には、がんのリスクを早期に発見する検査「マイシグナル・スキャン」を開発したCraif(クライフ、東京都文京区)が選ばれ、賞状とトロフィー、開発・販売等奨励金300万円が贈られた。同社は女性活躍推進知事特別賞も受賞した。同社を含めた受賞企業14社の製品などは、22日まで東京ビッグサイトで開催中の「産業交流展2024」(中小機構など後援)の東京都ベンチャー技術大賞ゾーンに展示されている。

受賞後、審査委員長の橋本洋志氏(左)と話す小野瀬CEO

東京都ベンチャー技術大賞は、革新的で将来性があり、商品化から5年未満の製品・技術・サービスを対象としている。大賞を受賞したCraifのマイシグナル・スキャンは、尿のマイクロRNA(リボ核酸)をAIで解析してがんのリスクを早期に発見する検査で、すい臓がんなど最大7種類を一度に調べることができる。審査委員長の都立産業技術大学院大学学長、橋本洋志氏は「早期発見が難しいすい臓がんも90%以上の精度で見つけることができる。世界展開が期待できるスケールの大きいものだ」と選考理由を述べた。また、Craifの小野瀬隆一CEOは「高い評価をいただき、大変うれしい。すい臓がんをはじめ、がんは早期に発見すれば治る。将来的にはがんで亡くなる人をゼロにしたい」と話した。

大賞以外の受賞企業は次のとおり。
優秀賞=Ashirase、Z-Works、SPACECOOL▽奨励賞=サイフューズ、Fairy Devices、PocketRD▽特別賞=Global Mobility Service、ジェーピージェネレーターズ、シリウス、プロテオブリッジ、Penetrator、MAZIN、メディカル・アーク

詳しくは東京都ベンチャー技術大賞のホームページへ。