イベント

中小企業大学校関西校が開校記念式典を開催:中小企業大学校

2024年 3月 14日

テープカットで関西校の開校を祝う

中小機構が運営する中小企業大学校関西校は、4月1日に大阪市中央区へ移転し業務を開始することを記念し、3月13日に新拠点で開校記念式典を開催した。関西校は現在の兵庫県福崎町から、中小機構近畿本部と同じ拠点に移転し、都市型研修施設としてリニューアルオープンする。

「西日本の中核拠点としてさまざまな研修を実施する」と説明する豊永理事長



記念式典であいさつした豊永厚志中小機構理事長は「産業構造が多様化するなか、中小企業支援の在り方も多様化が求められている。大学校での人材育成と中小機構の支援策を合わせた複合的な支援を提供するようにもなっている。より多くの受講生に多様なカリキュラムを提供できるよう、西日本における新たな中核拠点として整備した。新たに生まれ変わった関西校で人材育成に邁進していく」と移転の狙いを語った。

「中小企業が成長するには絶えず学ぶことが大事。関西校の取り組みを応援する」と語る信谷近畿経産局長



来賓としてあいさつした信谷和重近畿経済産業局長は「関西経済の主役は中小企業。日本経済はデフレから脱却して新しい成長ステージに入ろうとしている。来年は大阪・関西万博が開催される千載一遇のチャンスが到来している。中小が成長・発展するには絶えず学ぶことが重要。関西校が大阪に開校することは関西経済にとってもありがたいこと。近畿経産局も全力で取り組みを応援したい」と祝意を述べた。

新関西校はアクセスの良い大阪の中心部に立地しており、近畿全域から通いやすい。施設には可動式の壁や移動式モニター、壁面ホワイトボードなどを導入し、研修に集中しやすい環境を提供する。受講生同士の交流を促進するサロンスペースも設けた。これまでの関西校で評価が高かった合宿型研修も開催する予定だ。また、午後から開校する研修やインターバル型長期研修、経営トップ研修など、中小企業のさまざまなニーズに対応する多彩なカリキュラムを準備している。皆川芳隆中小企業大学校関西校長は「これまで関西校で実施してきた研修はすべて新関西校でも実施する。さらに、DXや経営者の学びなおしなど時代の要請に応じた研修も加えていく。新関西校を拠点に、近畿の府県に出向いて行うサテライト・ゼミも行っていく」と意欲を語った。