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中小企業の人材確保や海外展開支援の強化に向け国際社会貢献センターと協定書を締結:中小機構

2025年 3月 4日

連携協定を締結した宮川正中小機構理事長(左)と宮本史昭ABIC理事長

中小機構は4日、特定非営利活動法人国際社会貢献センター(ABIC)と連携・協力する協定書を締結した。今後両者で中小企業・小規模事業者の人材確保および海外展開支援をより充実させることを目指す。

連携事業として、 (1)中小企業者等への人材確保支援事業(2)中小企業者等への海外展開支援事業(3)その他、両者が必要と認める事業を進めていくことで合意した。具体的には、ABICが保有する商社等をはじめとした多様で実務経験豊富な人材を活用して中小企業者へアドバイスや人的支援を行う。

調印式に参加した宮川正中小機構理事長は「中小企業は海外展開など様々な経営課題において、実務に取り組む人材が確保できずにいた。ABICと連携して、海外との商談会で現場感のあるアドバイザーに参加してもらうことで、中小企業の海外展開がこれまで以上に具体化することを期待している」と連携への意義を語った。

宮本史昭ABIC理事長は「ABICには商社のOB、OGが3000名活動会員として登録している。さまざまな海外に駐在経験があり、35か国の言葉を操る人材がいる。若いころは会社のために働いていたが、これからは会社を社会に代えて貢献していきたいという思いでいる。協定を契機に中小機構と頑張っていきたい」と活動への期待感を示した。

ABICは、商社の業界団体である一般社団法人日本貿易会が設立したNPO法人。商社などのOB・OGを中心とする約3,000人の活動会員が、現役時代に培った経験、知見、人脈を生かして、政府機関、地方自治体、NPO/NGO、中小企業、外国企業、教育機関などの人材ニーズに対応し、さまざまな社会貢献活動を行っている。

詳細は中小機構のホームページまで。