調査

業況DI前月比3.6ポイント改善: 2月末の小規模企業景況

2023年 3月 30日

全国商工会連合会がまとめた2月末時点の「小規模企業景気動向調査」によると、産業全体の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)はマイナス29.9となり、前月に比べて3.6ポイント改善した。新型コロナウイルスの感染が落ち着き、外国人観光客が増加したことなどによる需要回復を受けて小幅ながら改善した。

業種別の業況DIは、製造業がマイナス32.1で、前月比2.7ポイント改善した。物流や品不足が改善され始めたほか、需要回復への見込みから受注が好調で売上額 DI がプラス水準になった。採算 DI は低調に推移している。建設業はマイナス25.7で、9.8ポイント改善した。年度末に向けた受注が好調だった。

小売業はマイナス39.9で、3.2ポイント改善した。採算DIが低水準で停滞するものの、春物を中心にした衣料品需要や価格転嫁が進んでいることなどが反映された。サービス業はマイナス21.8で1.4ポイントの悪化となった。国内外の観光客が増加などにより、売上額・採算DIは改善したものの、支援金の入金までの時間差の影響で資金繰りDIが悪化した。

調査は全国約300商工会の経営指導員が対象。2月末時点の景況感を調査票に選択記入した。

詳しくは、全国商工会連合会のホームページへ。

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