大賞にTSグループ、無料クラウドを中心にDX：全国クラウド実践大賞

クラウドを活用してDX推進などにチャレンジする企業や団体を表彰する「全国クラウド実践大賞2023全国大会」が12月18日、ワテラスコモンホール（東京都千代田区）で開催され、地方大会に参加した29社から選ばれた8社が登壇し、自社のクラウド実践事例を発表した。審査の結果、大賞には塗装工事業を手掛けるTSグループ（鹿児島市）が選ばれた。

同社は、無料のクラウドサービスを中心にDXを進め、生産性の向上や長時間労働の是正、収益構造の変革などを実現。一連の取り組みをマニュアル化し、他社のDX支援も開始した。審査では、DXのハードルを下げ、他の中小企業の励みになる事例である点などが評価された。同社代表取締役の吉松良平氏は大賞受賞を受けて「職人の減少が著しい鹿児島の会社でDXを行ったことが全国の職人さんたちの参考になれば」と話していた。

全国クラウド実践大賞は日本デジタルトランスフォーメーション推進協会（JDX）などで構成する実行委員会の主催で、総務省や日本商工会議所、中小機構などが後援している。

詳しくは全国クラウド実践大賞のホームページへ。

• 全国クラウド実践大賞2023、受賞企業・団体を発表