調査

前月比0.1ポイント改善:4月末の中小企業景況

2023年 5月 29日

中小企業団体中央会がまとめた4月末現在の「中小企業景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値) は、マイナス17.1で前月比0.1ポイント改善した。3カ月連続の改善となったが、本格回復には至らず、おおむね横ばいで推移した。

業種別にみると、製造業がマイナス27.8と1.3ポイント悪化した。電気機器が資材・部品不足の解消を背景に11.8ポイントと大幅改善した。一方、木材・木製品、紙・紙加工品が13.1ポイントの大幅悪化となった。

非製造業は、マイナス9.1で1.1ポイント改善した。新型コロナ感染対策の緩和やインバウンドの増加が後押しし、卸売業で7.8ポイント改善したほか、小売業で0.2ポイント、商店街が3.5ポイントそれぞれ改善した。

エネルギー・原材料価格の高騰が全産業に影響を及ぼしているほか、人手不足や人件費の上昇が経営を圧迫している。また、世界経済の減速を懸念する声も高まっている。

調査は都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合などの役職員約2600人に委嘱)に対し、所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)を聞いた。

詳しくは、全国中小企業団体中央会のホームページへ。

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