調査

4月末の中小企業景況、全指標が改善:全国中央会

2021年 6月 2日

全国中小企業団体中央会がまとめた4月末時点の「中小企業月次景況調査」によると、景況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は前月に比べ8.0ポイント改善のマイナス33.5。製造業は同8.6ポイント改善のマイナス32.8、非製造業も同7.5ポイント改善のマイナス34.0で、DIは3カ月連続で売上高、収益状況、販売価格などの全指標が改善した。

海外経済の回復に伴う半導体・電子部品、自動車関連の業種や巣ごもり需要の恩恵を受けている食料品、紙加工品等の業種が牽引し、生産活動や消費活動に好転がみられた。一方で新型コロナウイルスの収束は依然として見えず、収益面や資金繰りは引き続き悪影響を受けている。原材料・部品の調達不安、一部地域でのまん延防止等重点措置の適用など、先行きを不安視する声は多く、人員削減や廃業を検討する企業も見られる。

調査は都道府県中央会に設置されている情報連絡員(協同組合、商工組合の役職員約2600人に委嘱)に対し、所属する組合の組合員の全体的な景況(前年同月比)を聞いた。

詳しくは全国中央会のホームページから。

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