製作に当たっては、不特定多数の人から開発資金を集めるクラウドファンディングを活用した。専用プラットフォーム「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で実施したところ、目標の60万円に達し、商品化を前に潜在顧客約30人を確保した。「藍包丁といっても誰も知らない。クラウドファンディングを使うことで大きなPR効果を生み、その後の販路開拓やメディア露出につながった」という。
販売に際しては、ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」を採用。初期費用や月額費用がかからず、ローコストで出店できる点が特徴で、参加ショップの商品を随時紹介してくれる販促活動も行う。「テンプレートを使い、見た目が綺麗で使いやすいページを作れる。こだわりのある製品を発信したい人にとって、世界観とメッセージ性のあるショップを作成できるのが利点だ」と坂元氏は語る。
ネットショップは、アマゾンや楽天のようなEC(電子商取引)モールから単独ショップまで種類は多い。ただECモールは集客力がある半面、運営費が高額、個人商店型サイトは運営費が安い半面、集客力が弱い。これに対し、BASEのような中間型サービスは「それなりに集客力があるのに、ローコストで運営できる、いいとこ取りのサービス」と評価する。
「会社のホームページだけだと硬すぎて、問い合わせがこない」と話す坂元氏は、ネットショップやブログと連動させて、少しでもサイトに誘導するよう心がける。特に海外向けは、アマゾンだけでなく、ハンドメイド商品に特化したネットショップ「Etsy(イッチー)」や、世界最大のビジネス特化型SNS「LinkedIn(リンクドイン)」を活用し、SNSを通じて海外顧客約4000人を囲い込む。「海外向けサイトは見た目を大幅に変えないとだめ。外国人が喜ぶツボを押さえたサイトづくりに徹しており、その辺は留学や海外営業経験が生きている」と語る。