生産性を高めたい
少子高齢化に伴い労働力の主力となる生産年齢人口の減少による慢性的な人手不足に加え、働き方改革や最低賃金の上昇、更には原材料価格の高騰・デフレ傾向など、中小企業を取り巻く環境の変化に伴い、「生産性を高める」ことの重要性が増してきています。
生産性は、投入した資源に対する成果物の割合を表す指標です。そのため、生産性を高めるには、生産量をあげるだけではなく、「提供するサービスの価値を高める」「業務を効率化しコストを削減する」のいずれか、またはその両方を実現させることが必要です。
ここでは、生産性を高めるための考え方や、よく耳にする用語などを中心に記事をピックアップしました。
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土木建設の分野では、デジタル技術を活用して建設工事を行う「インフラDX」が推進されている。3Dデータを活用した設計や測量、工事作業を効率化するICT建機などが開発され、生産性の高い工事が可能になった。埼玉県春日部市の総合建設会社、金杉建設株式会社はインフラDXに積極的に取り組み、令和4年度に高度で効率的なインフラ工事を行った事業者を表彰する「インフラDX大賞」(工事・業務部門)で最も評価の高い国土交通大臣賞を受賞した。
中小企業とDX
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オンラインショップをスマホ対応にリニューアル 催事販売、直売店およびオンラインショップによるリピート販売とブランド認知拡大【有限会社石黒商店】(愛知県蒲郡市)
愛知県蒲郡市でえびせんべいを製造・販売する石黒商店は2020年にオンラインショップをリニューアル。従来のパソコン向けサイトに加えてスマホにも対応したことで、アクセス数は増えて売上も順調に伸びている。直売店での販売に加え、百貨店催事場での販売、首都圏の駅ナカへの出店増加なども後押しして認知度が高まり、全国から注文が来るようになった。「えびせんべいといえば是蔵」をめざして販路拡大への工夫を続けている。
生産性向上に取り組む企業事例
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企業変革・イノベーション創出の選択肢探る「新事業創出セミナー」:中部経産局
中部経済産業局と中部ニュービジネス協議会は3月18日、企業変革やイノベーション創出の選択肢を探る「新事業創出セミナー」を名古屋市中村区のミッドランドホールで開催する。オンラインでも視聴できる。
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大学などとの研究開発支援「Go-Tech事業」申請受け付け:中小企業庁
中小企業庁は、ものづくり基盤技術・サービスの高度化に向けて、大学・公設試験研究機関(公設試)などと連携して行う研究開発を支援する「成長型中小企業等研究開発支援事業」(Go-Tech事業)の公募を始めた。
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「持続化補助金<一般型>」第15回公募の申請を受け付け:中小企業庁と中小機構
中小企業庁と中小機構は、自らが作成した経営計画に基づき販路開拓や生産性向上に取り組む小規模事業者を支援する「小規模事業者持続化補助金<一般型>」の第15回公募の受け付けを開始した。
支援
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DXを進める
DXの進め方について解説しています。
経営ハンドブック
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“ものづくりのまち”の伝統「仲間まわし」をデジタル化、全国展開へ【I-OTA合同会社(東京都大田区)】
町工場が集積する東京都大田区。その“ものづくりのまち”から生まれたプロジェクト型共同事業体(コンソーシアム)がI-OTA(アイオータ)合同会社だ。町工場が連携するという昔ながらの「仲間まわし」でビジネスチャンスを最大限に活かしていこうとして5年前に設立。その伝統文化をデジタル化し、今年6月には日本DX大賞のBX(ビジネストランスフォーメーション=ビジネスモデルの変革や新規事業につながったプロジェクトが対象)部門で優秀賞を受賞した。現在は仲間となる中小製造業を全国から募っており、代表社員の國廣愛彦(よしひこ)氏は「独自の技術とやる気を持った町工場が結集し、ビジネスチャンスを広げていきたい」と話している。
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中小企業はバックオフィスの業務改善にどう取り組むべきでしょうか
コロナ対応などで社内ルールが大きく変わり、バックオフィス担当者たちが対応に追われています。中小企業はバックオフィスの業務改善にどう取り組むべきでしょうか
ビジネスQ&A
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円安で原材料が高騰して経費を圧迫しています。どのように対処すればよいでしょうか?
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