BreakThrough 企業インタビュー

未開発分野への積極的展開は企業理念を背景として達成される。 その実例が、ケイロン・ジャパンが展開する製品群と言える。【株式会社ケイロン・ジャパン】

2017年 8月 22日

排尿制御装置

summary

創業者の理念を継承しつつ、製品開発に取り組む
実証主義が製品の信頼を生む
世界初の製品開発の強さ

自らの意思でコントロールできる「排尿制御装置」。

尿失禁患者の尿漏れ対策は紙おむつで行うことがほとんどである。しかし同社の排尿制御装置は患者自らの腹圧で排尿をコントロールできるため、患者は紙おむつをする必要がない。極小デバイスを泌尿器科医の手により簡単に装着させることができる。処置は短時間で終わり、装着中の痛みや違和感もない。抗菌性の高い素材を使い、安全性のテストも実施済み。1ヵ月毎の交換により装着後のケアにも目配りする。
同社がこの製品の開発に踏み切ったのは、前立腺癌の術後、患者は紙おむつの生活を強いられるケースが多いと知ったことがきっかけである。「失禁で人の尊厳が奪われるのはおかしい」と製品化に着手し、今や日本国内のみならず米国、欧州で特許を取得。中国、インド、韓国でも特許を出願している。

高齢化社会が進む日本では、老後のQOL(クオリティオブライフ)の向上はさらに大きな課題となるだろう。こうした課題に対し、同社の排尿制御装置は尿失禁患者だけでなく高齢者のQOLをも格段に向上させる。さらには中高齢女性に多いとされる過活動膀胱(OAB)や、試合中は導尿やナイトバルンを用いている車いすアスリートなど、幅広い分野で患者の尊厳を守る画期的な製品になるに違いない。

腸内環境を改善。QOLを向上させる「ケイロックス」。

腸内フローラのバランスを改善し、体に良い効果をもたらすと言われる微生物プロバイオティクス。このプロバイオティクスに基づく最先端技術を取り入れて同社が開発したのが生活改善食品「ケイロックス」だ。

同製品は、腎機能を正常に維持するために必要な栄養成分を適正かつ簡便に補給するために開発された。既に10年以上にわたり全国の医療機関において慢性腎不全に対して活用されている。「ケイロックス」に大量に含まれている水溶性・不溶性の難消化性食物繊維、腸まで届く有胞子性乳酸菌、オリゴ糖をはじめとする有効成分が腸内環境をパワフルに改善し、腎機能が低下することで尿からの排泄が不可能となる老廃物を、便として体外に排泄させることが期待できる。さらには、ふんだんに盛り込まれたアミノ酸、ビタミン、ミネラルの機能も加わって患者の栄養バランスを整え、QOLを向上させる。

全国の腎臓内科医を始め栄養士からの評価も高く、中国、韓国、インドでも国際特許を取得。その他5カ国においても国際特許を申請している。腎臓病に有効な医薬品は世界にも数少ないため、他に類のない製品としてニーズが高い。

「ケイロックス」は医薬品ではなく、食品カテゴリーに属するが、安全性や有意性を立証したエビデンスも豊富。これまで幾度となく大学病院や市立病院と共同で研究を行い、日本腎臓学会、日本透析医学会、泌尿器科学会、病態栄養学会、その他の学術集会・総会で研究成果を発表。その効果や安全性を実証してきた。

今、腸内細菌活性化の重要性が注目されている。「ケイロックス」は、腎機能に問題を抱えた患者はもちろん、血糖値のケア、重度の便秘や下痢に悩むなど健康維持に関心を持つあらゆる世代のQOL向上に貢献する商品となっている。

慢性腎不全患者に有用とされる栄養素が盛り込まれた健康補助食品「ケイロックス」
慢性腎不全患者に有用とされる栄養素が盛り込まれた健康補助食品「ケイロックス」
お客様担当 荒木ふみ氏
「当社は医学博士である創業者がアイデアを製品化すべく創業しました。広く社会の役に立つために、パートナーとなる販社様を求めています」お客様担当 荒木ふみ氏

同社の製品に共通して言えることは、世の中の役に立つということ。特に排尿制御装置は様々なサイズへのアレンジが可能であり、幅広い層にフィットする。生産者との提携も完了しているので、少量から大量まであらゆるニーズに対応可能だ。

また、活用方法も提携先によって無限に広がる。例えば、排尿制御装置にセンサーをつけて、排尿までの時間を知らせるようなIoT連動型の開発をすることもできるだろう。代理店として同社製品を広めるもよし、連携してイノベーティブな製品を共同開発するもよし。高齢化社会に向けてQOL向上に貢献したいという想いを持っている方は、ぜひ同社との連携を検討していただきたい。

企業データ

企業名
株式会社ケイロン・ジャパン

弊社は、医学博士によって独自に研究開発された世界的にも高度な新規性・有意性を誇る医薬品、医療器具ならびに病者用食品コンテンツを保有している。代表の主な実績:大腸菌リジン生合成素の発見(米Paul Lewis賞受賞)・日本栄養食糧学会 学会賞受賞・抗生物質(セファロ系)の開発・世界初の病態別経口栄養剤『メディエフ』の開発など。元・味の素株式会社常務取締役。