市場調査データ

占いサイト

現在、占いサイトには、無料で利用できるものから有料のもの、そして自身で占えるものからメール等を介して占い師に占ってもらえるものまで様々なサイトが存在している。以下では、占いサイトについての消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を元に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で11%、男性9%、女性14%であり、女性の利用率の方が高い(表1、図1)。

年代・性別に見ると、利用率が最も高いのは20代女性(17%)であり、次いで、60代女性(16%)、30代女性(14%)などの順となっている。

また、全体的に、「利用経験あるが、現在利用していない」の割合が利用率に比べて大きいことから、リピート率はさほど高くないと考えられる。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

利用頻度に関しては、ばらつきがあるが、利用者は「ほぼ毎日」から「3年に1回未満」まで、ほぼ均等に分布しているといえる(図2)。

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

1回あたり利用金額は、全体的に無料での利用者が最も多く、利用経験者全体の79%を占めている(図3)。

年代別・性別で見ると、1回あたり利用金額は、おおむね女性の方が高いといえる。利用経験者のうち、1回に3,000円以上を使うユーザーの割合は、30代・40代女性で5%、50代女性で4%などとなっている。

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で10%、男性7%、女性13%であり、女性の利用意向が高い(表2、図4)。

占いサイトの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、男女ともに若い年代であるほど高い。とくに20代女性の同比率は4割近くにまで達している。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向

図4 今後の利用意向

積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、20代・30代女性にわずかではあるが存在している(図5)。

占いサイトの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、男女ともに若い年代を中心に幅広く存在しているといえる。

先行き不透明な時代を背景に、占いがブームになっており、かつ、スマートフォンの登場でインターネットの利用はさらに身近になってゆくと予想される。占いサイトにも様々な種類のものが多数存在し、既に飽和状態に近いようにも考えられるが、幅広い年代に広がる無関心層の関心を喚起することができれば、まだ、発展の余地はあると考えられる。

図5 潜在需要

図5 潜在需要

※原発事故が健康に与える影響など、先行き不透明な事柄は多い。本レポートのアンケート調査は2012年に行われたものであるが、利用意向等は上がってきているとも考えられる。

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

調査概要

調査期間:

2012年6月2日~6月29日

調査対象:

国内在住の20~60代男女(有効回答数:1,084人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年9月