市場調査データ
結婚情報サービス
結婚しない独身者が増えている中、結婚情報サービスの利用率は低い状態にあるが、20~30代男性、そして30~40代女性を中心に同サービスの潜在需要は眠っていると考えられる。以下では、結婚情報サービスについて、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で2%、男性2%、女性1%であり、低い水準にある(表1、図1)。
年代別・性別で、比較的利用率が高いのは、20代男女(4%)、30代男性(4%)、40代男性(3%)などである。
表1 現在の利用状況
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況
利用頻度(情報を受ける頻度)に関しては、年代・性別でばらつきがあるが、男性、そして若い年代であるほど利用頻度が高いという傾向が見られる(図2)。
図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
利用金額に関しては、「無料」のサービス利用と「30,000円以上」のサービス利用との二極化の傾向が見られる(図3)。
また、若い年代であるほど無料のサービスを利用し、高い年代であるほど高額なサービスを利用する傾向も見られる。
図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
2. 今後の利用意向
今後「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で3%、男性4%、女性2%であり、男性の利用意向の方が高い(表2、図4)。
一方、結婚情報サービスの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で18%、男性21%、女性15%であり、この利用意向も男性の方が高い。
また、積極的利用意向、消極的利用意向ともに、男性、そして若い年代であるほど高いという傾向が見られる。
表2 今後の利用意向
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図4 今後の利用意向
積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、20~30代男性、30~40代女性でプラスとなっている(図5)。
結婚情報サービスの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、すべての年代・性別でプラスとなっており、とくに男性、そして若い年代を中心に潜在需要が存在していると言える。
現在は未だ利用率の低い結婚情報サービスであるが、とくに20~30代男性、そして30~40代女性を中心に潜在需要は眠っていると考えられる。これらの層を中心に新たな需要を開拓することが、今後の販売促進においては有効であると考えられる。
図5 潜在需要
(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)
調査概要
- 調査期間:
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2013年5月13日~5月19日
- 調査対象:
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全国の20代~60代男女(有効回答数:1,136人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2013年6月