市場調査データ
マッサージ店
マッサージ店は、女性(とくに若い女性)を中心に利用意向が高く、潜在需要が多く眠っていると考えられる。以下では、マッサージ店について、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で12%、男性14%、女性10%であり、男性の利用率の方が高い(表1、図1)。
年代別・性別でみて利用率が比較的高いのは、20代男性(21%)、40代男性(17%)、30代女性(15%)、そして、30代男性・50代女性(13%)などである。
また、「過去に利用経験があるが、現在は利用していない」という回答は、男性よりも女性に多い。このことから、男性は長期にわたって利用するケース、女性は短期で一時的に利用するケースが多い、とも考えられる。
表1 現在の利用状況
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(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況

利用頻度に関しては、利用者全体で、「年に1回以下(45%)」が最も多く、次いで「半年に1回(17%)」「2~3カ月に1回(13%)」での利用が多い(図2)。利用率の高い20代男性では、「月に1回」以上のペースで利用している人が利用者の半数を超えており、「ほぼ毎日」利用しているユーザーも8%程度存在している。
図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

1回あたりの利用金額に関しては、利用者全体でみると、「3,000円~5,000円未満」での利用が40%と最も多く、次いで、「1,000円~3,000円未満(31%)」、「5,000円~10,000円未満(15%)」などでの利用が多い(図3)。
図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
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2. 今後の利用意向
今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい(まあ利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で35%、男性30%、女性39%であり、女性の方が高い(表2、図4)。
一方、マッサージ店の利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で64%、男性62%、女性66%であり、こちらも女性の方が高い。
年代別・性別にみると、男女ともに、20~30代を中心に積極的・消極的利用意向が高いという分布がみられる。
表2 今後の利用意向
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(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図4 今後の利用意向

積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、若い女性を中心に多く存在している(図5)。
マッサージ店の利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、男女ともに、30代を中心に多く分布している。
潜在需要は概ね、男性よりも女性のマーケットに多い。とくに若い女性を中心に多く存在しているといえる。これらの層をメインターゲットとした新業態や新サービスを開発し、潜在需要を開拓していくことが、今後のマッサージ店の販売促進においては有効であると考えられる。また、女性に関しては、リピート率を上げる工夫も重要であると考えられる。
図5 潜在需要
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(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)
調査概要
- 調査期間:
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2017年3月14日~3月16日
- 調査対象:
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国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2017年3月