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外科手術AIシステムを開発したアナウトが大賞:東京都ベンチャー技術大賞

2025年 11月 27日

小池百合子東京都知事とアナウトの小林直氏の写真画像
大賞を受賞して小池百合子東京都知事(左)から賞状を受け取ったアナウトの小林直氏(中央)

東京都内の中小企業やスタートアップが開発した製品・技術・サービスを表彰する東京都ベンチャー技術大賞の受賞企業が決まり、表彰式が11月26日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われた。大賞には、外科手術AIシステム「EUREKA(ユーリカ)」を開発したアナウトが選ばれ、賞状とトロフィー、開発・販売等奨励金300万円が贈られた。同社を含めた受賞企業15社の製品などは、28日まで東京ビッグサイトで開催中の「産業交流展2025」(中小機構など後援)の東京都ベンチャー技術大賞ゾーンに展示されている。

小池百合子知事(右)は表彰式後、アナウトのブースを視察した写真画像
小池百合子知事(右)は表彰式後、アナウトのブースを視察した

東京都ベンチャー技術大賞は、革新的で将来性があり、商品化から5年未満の製品・技術・サービスを対象としている。大賞を受賞したアナウトの「EUREKA」は、AI技術と外科医の技術・経験を融合し、手術中にリアルタイムで手術動画を解析して医師の視覚支援を行う。医師でもある小林直・同社代表取締役は「コロナ禍という、つらい時期にスタートしたが、各方面から多くの支援を受けた。これから世界へ発信していきたい」と述べた。表彰式に出席した小池百合子・東京都知事は「人口減少や少子高齢化など複雑な社会課題のなか、イノベーションを創出する中小企業・スタートアップの力が不可欠」と受賞企業を激励した。また橋本洋志・審査委員長(都立産業技術大学院大学学長)は「EUREKAはより安全な外科手術を可能にする、インパクトのある技術。訴訟リスクが高い米国など海外でも展開できる」と選考理由を述べた。

大賞以外の受賞企業は次のとおり。
優秀賞=アジラ、HONOKA.lab、KAMAMESHI▽奨励賞=エバーブルーテクノロジーズ、Dental Prediction、MARUYAMA▽特別賞=IGSA、エヴィクサー、Cuebus、DataLabs、トラスクエタ、BlueWX、炎重工、Liquid Mine▽女性活躍推進知事特別賞=アナウト、BlueWX

詳しくは東京都ベンチャー技術大賞のホームページへ。