売れる商品をつくるコツ

第5ステップ:パッケージングとネーミングを決める

商品本体を開発したら、つぎはパッケージングです。ここではパッケージングを検討する際のポイントを説明しましょう。また、並行して商品のネーミングを進めますが、どのような手順でネーミングしていくのかを説明しましょう。

パッケージングの要点

  1. 商品の利便性、安全性
    想定されるターゲットがどのようなシーンでその商品を食べるのかを前提に、そのシーンに最もフィットした容器を検討します。また、流通段階では安全に運べ、消費者の保管にも適したパッケージを検討することが重要です。
  2. パッケージデザイン
    小売業での商品陳列では、いかに消費者から注目され、良い印象を与えて購入してもらえるかが重要になります。そのために効果的なパッケージデザインが求められます。
    また、誰もが使いやすいユニバーサルデザインについても検討します。

容器・包装での商品価値向上

一般的に容器・包装の開発をすべて自社で行う企業は少ないものです。容器、資材の業者やデザイナーなどのパートナーと連携してパッケージングの開発を進めれば、商品開発のレベルを高めることができます。

容器・包装で商品価値を高めるためには以下のような要素が条件となります。

  1. 基本的な必要条件
    中身が変質しない、汚れない、表示が見やすい、内容を誤解しないなど。
  2. 利便性条件
    持ちやすい、開けやすい、重ねやすい、保管しやすい、リサイクルしやすいなど。
  3. 嗜好性条件
    きれい、かわいい、すっきりしている、自分にふさわしいなど。

以上のような要素を盛り込みながらパッケージングを進めて完成させます。

ネーミング

ネーミングの原点は商品コンセプトです。まずは商品コンセプトからイメージされるキーワードを抽出します。抽出されたキーワードを組み合わせたり、表現を替えたり、ひねったりしながらネーミングを考えます。

考えられたネーミング案は社内選考や商標調査にかけられて正式に決定します。また、商品名につけられるキャッチフレーズなどもこの段階で考えます。

パッケージにある商品表示については、関連法規をよく理解し、法律違反にならないよう細心の注意を払う必要があります。

パッケージング・ネーミングのフロー