「小岩井 生乳100%ヨーグルト」は、発売以来味を変えていない。小岩井乳業は、消費者に飽きられないため、またロイヤルユーザーの50代だけでなく40代、30代の顧客層をさらに広げるため、多様な施策を行っている。
水切り(ドリップ)ヨーグルトはその一つだ。ブームになる4年以上前から、小岩井乳業はドリッパーを販促物として自社開発し、店頭で消費者にプレゼントする取り組みを行ってきた。また、ホームページでは生乳100%ヨーグルトを使ったさまざまな利用例を掲載しアレンジレシピを紹介している。
12年8月には、生乳100%ヨーグルトを使ったレシピ本を出版。86品の調理例を掲載している。また9月にはヨーグルトの一世帯当たりの消費金額全国一位の岩手県盛岡市(総務省調べ・平成21~23年平均)で、小岩井乳業とSM、書店がコラボレーションして試食会を開き、抽選で本をプレゼントするユニークな取り組みを行っている。テレビでも多数取り上げられており、レシピ本ブーム、ヨーグルトブームの中、生乳100%ヨーグルトは注目度が高い。
商品開発の原点は、プレーンヨーグルトについての市場ニーズを的確に読み解き、課題を克服する消費者視点だった。この視点は発売から28年となった今では、常に消費者と最も近くでコミュニケーションをとり、マーケティングするという手法に生かされている。