独自性の発露は「ばかうけ」というネーミングにも現れている。栗山米菓の本社がある新潟県で「ばか」は「すごい」と同じ意味合いで使われている。また当時、人気テレビ番組で「ややうけ」や「ばかうけ」などの言葉を使ったコーナーがあり、はやっていたという。「『ばかうけ』以外にも『米米クラブ』などの候補があった。だが、栗山米菓には『おもしろいことをやろう』という雰囲気が昔からある。社内で賛否両論あったのは確かだが、インスピレーションを得た開発企画担当者が上層部にプレゼンすると『それでいけ!』となった」(久代秀明経営統括部チーフリーダー)。
独自の製造工程と調味タレを使い、ユーモアのあるネーミングにした「ばかうけ」は満を持して1990年1月に発売された。しかし、おもしろいと思って名づけたネーミングが返ってあだとなった。
「食品スーパー(SM)などの流通関係者からは『こんな何か分からない商品は売れない』と言われたり、お客さまからは『なんで、ばかうけなの?』と言われたりした」(同)ため、思うように配荷は進まなかった。