ただ、カバヤ食品にとってビスケット・クッキーはまったく新しい商品群。製造ラインは、ほぼゼロからの開発だった。同社には焼き菓子商品にプレッツェルがあったが「小麦粉の種類や配合、焼き時間などが似ているようで、まったく異なる商品」(同)だった。同じオーブンでも場所や季節によって、焼き具合が違ってくる。「ビスケット・クッキーは“生き物”のような感覚だった。単純にボタンを押せば同じ品質の商品が出来上がるというものではない」(同)。ビスケット・クッキーの製造経験やノウハウの蓄積が少なかったため「立ち上げまでに相当のロス(廃棄)を出した」(同)という。それでも、製造ラインを改善したり、配合を工夫して知識と経験を積み上げていくことで、ロスは徐々に減っていった。
2000年、カリッとした食感が特徴の「フレンチクッキー」と、香ばしいピーナツをふんだんに使った「ピーナッツクッキー」、ダックワーズタイプの「デュシェス」が発売された。ブランド名はフランス革命期に活躍した菓子職人のアントナン・カレーム氏の名前にちなんで「カレーム」に決定した。