「遊んでいるんじゃないんだから、真面目にしなさい」—。たしなめるような言葉が飛んだ。開発着手から約1年後の社内会議での一幕だ。
カロリーメイトやポカリスエットなどの製造販売を手がける大塚製薬はこれまで、商品が持つ栄養素などのポイントをダイレクトに訴求する商品が多かった。それに加えて、ソイカラは同社初のスナックタイプの商品。初めてのスナック菓子が「カラカラ」と音が鳴る楽しい商品となると、遊びだと思われても仕方がない。「社内でこういう製品が出てくるのは驚きだった」(東常務執行役員)と、驚嘆を隠さないほどだった。
しかし、開発担当者はここでめげなかった。それどころか、狙いは的中したと感じた。「こういう反応をされるということは、商品の面白さが伝わったんだ」と、前向きに捉えたという。周囲にどうして「音」が必要か、そこになぜこだわったかについての思いを伝え、熱弁して回った。粘り強い説得が功を奏し、商品化のゴーサインが出た。気がつけば、社内提案から約1年の歳月が過ぎていた。
パッケージには楽しさを演出するため、大塚製薬として初めてイラストを入れたデザインを採用。色も金色を基調とした配色にして、にぎやかさを醸し出した。また、流通段階で割れてしまっては商品特徴の「音」を楽しんでもらえなくなる。そのため、パッケージの形状に自立型の袋(スタンディングパウチ)を採用し、落下しても商品が立つようにすることで中身の破損を防いでいる。