レバ刺しのような食感や色合いと同時進行で開発されていたのが、タレの味だ。
こんにゃくは成分の95%以上が水分のため、それ自体に味はほとんどない。また「こんにゃくは水素イオン指数(pH)11以上のアルカリ性食品。アミノ酸に代表されるうま味成分は酸性物質のため、こんにゃくにうま味を添加することは難しい」(嶌田課長)。そのため、タレにうま味をつける工夫をしないと、どこまでいっても「薄くスライスした色つきこんにゃく」になってしまう。
タレ専業メーカーと共同開発し、ごま油と塩というレバ刺しに使われる通常の素材に加え、にんにくしょう油や昆布エキス、かつお節エキスなどを加えて、味に深みがでるように工夫した。また、生レバー特有の臭みとコクを出すように魚しょうも添加した。さらに、こんにゃくの表面は滑らかなため、増粘剤を入れてタレが流れ落ちないようにした。「タレの開発には、3カ月くらいの時間を費やした。味が決まらなかったから、発売が延期になった」(高野次長)というほどこだわった。
パッケージは、焼き肉店をイメージして黒色を基調にしたデザインに、金色で商品名の「こんにゃくのレバ刺し」を配置した。