試作の回数は「ゆうに100回は超えた」(野条氏)。着想から3年、キャラメルについて知り尽くしている上層部も納得のいく味と食感が完成した。
ターゲットはミルクキャラメルで掴(つか)みきれていない層の「20-30代女性」に設定。オフィスで食べる利用シーンを想定し、女性が一口で食べられ、また甘さもちょうどよく感じられるように一辺が13ミリメートルのキューブ状の形にした。
パッケージデザインでは「堂々とした大人のイメージを演出するため」(同)、深い紺色を背景色に採用。また、崩れた「ファッジ」のイメージ画像を大きく配置し、口の中でほどけるような食感を訴求した。
パッケージの形状はミルクキャラメルのような箱型ではなく、売り場のフックにかけられる容器にした。「『ファッジ』のコンセプトはオフィスで手軽に食べられるキャラメル。このコンセプトに一番近い商品がグミだったため、同じ売り場に並べてもらえるように、グミ商品と同じようなパッケージ形状にした」(同)と狙いを語る。「デザインには通常の新商品よりも時間をかけ、こだわった」(同)と振り返る。
2011年に静岡県でテスト販売を行い収集した情報を基に、より口どけ感が良くなるように改良。食品スーパーや卸など流通関係者に提案すると「『まったく新しい食感のキャラメル』と言われ、高い評価をいただいた」(菓子事業本部菓子マーケティング部の高波健二キャンディカテゴリーマネジャー)と声を弾ませる。2013年6月4日、新食感キャラメル「ファッジ」は満を持して発売された。