モンテールは1991年にチルドデザート市場に参入すると自社ブランドのほか、コンビニ向けのプライベートブランド(PB)を主に手がけていた。ただ、商品のライフサイクルが短く洋菓子の定番商品をつくることが難しかった。
モンテールが自社商品として「マロンプリン」(現在の「焼プリン・モンブラン」)を売り出した時のことだった。発売すると、売り上げを伸ばし人気商品になった。「誰でも知っていて親しみのある定番商品の需要はあると気づいた」と、大曲治営業部部長は当時を振り返る。
洋菓子の定番商品の中で、モンテールが目をつけたのがシュークリームだった。市場を見回すと、直径10センチメートル程度の大きなシュークリームがほとんど。「専門店の味を誰でも手軽に」というものづくりへの姿勢をもつモンテールは、シュークリームの大きさに着目した。
「消費者調査で、大きなシュークリームは子どもや女性の口では食べづらいとの結果が出た。『そう言えば、口どけの良い本格的なカスタードクリームを使った“小さな”シュークリームは市場にないよね』と気づいたのが商品開発の原点だった」(大曲営業部部長)という。