管轄の保健所への出張業務開始届出書の提出(出張施術による開業)
鍼灸院の店舗となる建物の構造設備の基準
なお、「○○治療院」、「○○治療所」など医療機関と混同する様な名前や、「はり科」・「きゅう科」など「科」の文字を使用することは施術所の名前としては認められていない点には注意が必要である。
立地条件について
運動機能の障害を抱えて来院する患者が多く、高齢者も少なくないため、通院に便利な立地条件が望ましい。
必要なスキル
初めて施術を受ける人は処置や効果に不安を抱いている場合が多く、開業者の技術はもちろん、患者に安心感を与えるような接客術や人柄も重要である。
開業資金と損益モデル
(1)開業資金
【テナント10坪程度で開業する場合に必要となる資金例】
(2)損益モデル
a.売上計画
1日の客数を以下の通りとして、売上高を算出した。
※自費収入:自由診療収入のこと。
b.損益イメージ(参考イメージ)
上記の売上計画に記載の売上高に対する売上総利益および営業利益の割合(標準財務比率(※))を元に、損益のイメージ例を示す。
※標準財務比率は「その他施術業」に分類される企業の財務データの平均値を掲載。
出典は、東京商工リサーチ「TSR中小企業経営指標」。
c.収益化の視点
零細事業者の多い針灸院は、現金収入が500万円以下の事業者が7割以上を占めている。その一方、典型的な労働集約型の業種であるため、開業者が一人で開業する場合の資金負担は軽く、消耗品類もそれほど高価なものはなく開業後の資金負担も大きくないため、運転資金面での問題は少ない。
まずは、小規模での開業とし、固定客が増えた段階で、施術用のベッドやスペースなどを増やすための投資を行い、事業規模の拡大を図っていくのが良いと思われる。
※開業資金、売上計画、損益イメージの数値は、出店状況等により異なります。
(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)