市場調査データ
カラオケボックス
カラオケボックスの利用率、利用意向は若い年代で高く、また、30代女性を中心に多くの潜在需要が眠っている。以下では、カラオケボックスについて、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。
1. 現在の利用状況
現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で31%、男性34%、女性29%であり、男性の利用率の方が高い(表1、図1)。
年代別・性別でみて利用率が比較的高いのは、20代男性(47%)、20代女性(46%)、40代男性(39%)、そして、30代女性・60代男性(31%)などである。
表1 現在の利用状況
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図1 現在の利用状況
利用頻度に関しては、利用者全体で、「年に1回以下(57%)」が最も多く、次いで「半年に1回(16%)」、「2~3カ月に1回(14%)」での利用が多い(図2)。利用率の高い20代男性では、49%のユーザーが「2~3カ月に1回」以上利用し、24%のユーザーが「月に1回」以上利用し、10%のユーザーが「週に1回」以上利用している。
図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
1回あたりの利用金額に関しては、利用者全体でみると、「1,000円~3,000円未満」での利用が59%と最も多く、ほか、「500円~1,000円未満(19%)」、「3,000円~5,000円未満(16%)」での利用が多い(図3)。
年代別・性別では、男女ともに、50代あたりの年代を中心に利用金額が高い、という傾向がみられる。
図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)
2. 今後の利用意向
今後「ぜひ利用したい」と「どちらかといえば利用したい(まあ利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で37%、男性36%、女性39%であり、女性の方が高い(表2、図4)。
一方、カラオケボックスの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で64%、男性63%、女性64%であり、男女ともに比較的高い水準にある。
また、男女ともに概ね若い年代を中心に積極的・消極的利用意向が高い、という傾向もみられる。
表2 今後の利用意向
(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)
図4 今後の利用意向
積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、20代~40代女性などに多く存在している(図5)。
カラオケボックスの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)は、30代を中心とした男性や、20代~50代女性に多く存在している。
潜在需要は概ね、男性よりも女性に多く存在している。とくに30代女性を中心に、積極的潜在需要が多く存在している。これらの層をメインターゲットとした新業態や新サービスを開発し、潜在需要を開拓していくことが、今後のカラオケボックスの販売促進においては有効であると考えられる。
図5 潜在需要
(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)
調査概要
- 調査期間:
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2017年3月14日~3月16日
- 調査対象:
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国内在住の20代~60代男女(有効回答数:1,000人)
- 調査方法:
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インターネットによるアンケート調査
最終内容確認日2017年3月