市場調査データ

靴磨きサービス

近年は、靴磨きサービスも進化を遂げ、おしゃれで洗練されたイメージのサービスを提供する店舗も出てきている。以下では、靴磨きサービスについて、消費者の利用状況や利用意向を、アンケート調査結果を基に探っていく。

1. 現在の利用状況

現在の利用状況を見ると、「よく利用している」と「たまに利用している」を合わせた「利用率」は、全体で1%、男性女性ともに平均1%であり、利用率は低い(表1、図1)。

年代別・性別で、比較的利用率が高いのは、20代女性(3%)、30代男女と40代男性(2%)である。

表1 現在の利用状況

表1 現在の利用状況

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図1 現在の利用状況

図1 現在の利用状況

利用頻度に関しては、ばらつきが大きいが、利用経験者全体で「3年に1回未満(50%)」の利用者が多い(図2)。一方、「週に1回以上」利用しているユーザーも利用経験者全体で8%程度存在している。

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図2 利用頻度(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

1回あたり利用金額は、「1,000~1,500円未満」がボリューム・ゾーンであると考えられる(図3)。利用経験者全体のうち、「1,000~1,500円未満」の範囲内での利用者は42%を占めている。

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

図3 1回あたりの利用金額(「利用したことがない」「不明」回答者を除く)

2. 今後の利用意向

今後「ぜひ利用したい」と「まあ利用したい(どちらかといえば利用したい)」を合わせた比率(積極的利用意向)は、全体で5%、男性女性ともに5%となっている(表2、図4)。本利用意向が最も高いのは30代女性(10%)であり、次いで20代女性(8%)、30代男性・40代女性(6%)などの順となっている。

一方、靴磨きサービスの利用に否定的な意向を持たない人の比率(消極的利用意向を持つ人の比率)は、全体で29%、男性29%、女性30%となっている。本利用意向が最も高いのは20代男性(41%)であり、次いで、40代女性(39%)、30代女性(38%)、20代女性(37%)などが続いている。

積極的利用意向、消極的利用意向ともに、おおむね若い年代であるほど利用意向は高いという傾向が見られる。

表2 今後の利用意向

表2 今後の利用意向

(注:小数点未満を四捨五入しているため、表中の数値の合計は必ずしも合計該当欄の値に一致しない。)

図4 今後の利用意向

図4 今後の利用意向

積極的利用意向から実際の利用率を除いた潜在需要(積極的潜在需要)は、全ての年代・性別でプラスとなっており、とくに30~40代女性を中心に潜在需要が存在していると考えられる(図5)。

靴磨きサービスの利用に否定的な意向を持たない層を加味した潜在需要(消極的潜在需要)も、全ての年代・性別でプラスとなっており、男性では20~30代、女性では20~40代を中心に大きな潜在需要が存在している。

現在の利用率は低いものの、20~30代男性や20~40代女性などを中心とした幅広い層に潜在需要は眠っている。これら若者や女性の新たな需要を喚起することができれば、大きな販売促進につながると考えられる。

図5 潜在需要

図5 潜在需要

(本シリーズのレポートは作成時時点における情報を元に作成した一般的な内容のものです。個別の施策等を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)

調査概要

調査期間:

2013年5月13日~5月19日

調査対象:

全国の20代~60代男女(有効回答数:1,136人)

調査方法:

インターネットによるアンケート調査

最終内容確認日2013年5月