調査

年度末需要増で3月の業況DIは▲19.2に小幅改善:日本商工会議所

2025年 4月 1日

日本商工会議所がまとめた2025年3月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は▲19.2と前月比1.3ポイント改善した。新生活・新学期の年度末需要が追い風となり改善した。

業種別の業況DIは、小売業が▲ 23.1と同5.4ポイント改善した。新生活・新学期需要が追い風となった。サービス業は▲ 13.9と同0.9ポイント悪化した。歓送迎会需要の恩恵はあるものの、コスト増や人手不足が足かせとなった。建設業は▲ 15.6と同1.1ポイント改善した。設備投資をはじめ非住居関係の民間工事が持ち直しつつある。製造業も▲ 24.7と0.3ポイント改善した。設備投資需要で機械器具関係が持ち直しつつあるが、コストの高止まりでほぼ横ばいとなった。

先行き見通しDIは▲16.1と今月比3.1ポイント改善を見込む。消費マインドの低迷、コスト増、人手不足など、中小企業を取り巻く環境は引き続き厳しく、米トランプ政権の関税政策による先行きの不透明さを懸念する声もあるが、好調なインバウンド需要、堅調に推移する歓送迎会需要、大型連休への期待などから、先行きは明るい兆しを予想している。

詳細は日本商工会議所のホームページまで。

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