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中小企業診断士登録養成課程を創設:千葉商科大学大学院

2024年 3月 4日

「中小機構の役割はイノベーションを促すこと」と述べる、豊永中小機構理事長

千葉商科大学は、大学院修士課程商学研究科に、中小企業診断士登録養成の専門課程「中小企業経営管理コース」を設置、4月から講義を始める。それを記念した記念講演会をこのほど開催した。

記念講演会には、豊永厚志中小機構理事長が登壇し「アフターコロナの中小企業の課題と支援機関・中小機構の役目」をテーマに講演した。豊永理事長は「中小企業診断士養成コース開設は、中小機構にとっても喜ばしいこと」と新コース設置を歓迎した。「中小機構の役割は、なによりイノベーション推進だと思っている。中小企業を取り巻く事業環境は厳しさを増しているが、成長し事業環境の変化に迅速に対応するために、4つのX(BX:ビジネストランスフォーメーション、DX:デジタルトランスフォーメーション、EX:エクスポート、GX:グリーントランスフォーメーション)が必要だ」と指摘した。さらに、「強靭化のために事業の持続性と従業員の幸福・健康を追求するウエルビーイングを目指すS&Wにも果断に対応すべき」と述べ、中小企業の持続的な発展のキーワードとして4X・S&Wを提示した。

秋田教授は「中小企業にはスピードが求められる」と指摘



続いて、同コースの教員で現役の中小企業診断士でもある秋田舞美千葉商科大学大学院商学研究科客員教授が「with AI時代を生き抜く中小企業、生き抜く中小企業診断士」をテーマに講演し「これから日本の経営にはスピード感が求められる。中小企業は人手不足や物価高など大ピンチではあるが、チャンスも秘めている。チャンスをいかせずにピンチにだけ向き合っていると企業はなくなってしまう。生産性向上のために、まずDXと生成AIに取り組んでみるべきだ」と、経営の加速にデジタルの活用が有用であると述べた。