調査

2024年版ものづくり白書を取りまとめ 稼ぐ力向上へCX必要:経済産業省

2024年 6月 3日

経済産業省、厚生労働省、文部科学省は、「令和5年度ものづくり基盤技術の振興施策」(2024年版ものづくり白書)を取りまとめた。CX(コーポレート・トランスフォーメーション)やDXといった、我が国製造業の競争力強化に向けて重要なテーマにおける課題を整理し、分析を行った。

白書のポイントは、我が国製造業において、国内投資の重要性が高まっている一方で、足元では売上の過半を海外市場で稼ぐ構造へと変化している。しかし、グローバル規模での幅広いビジネス展開に対し、それに適した経営の仕組みが整っていないことなどから、利益率は低水準にあり、DXも個別工程のカイゼンにとどまっていることから、稼ぐ力の向上につながっていないという現状も見られると指摘。現状を克服し、製造業の更なる「稼ぐ力」を向上するためには、CXによるグローバルな事業活動に適した経営・組織の仕組み化や、DXによる製造機能の全体最適化、事業機会の拡大といった取組が求められるとしている。

中小企業に関して、デジタル技術の活用が進んだ企業は、2019年から2023年にかけて営業利益を伸ばしている割合が高くなっており、賃上げなどの従業員の処遇改善も進んでいると指摘している。

詳細は経済産業省のホームページまで。

中小企業に関連するその他の調査・レポートはこちら