調査

小規模企業の4月景況、2カ月連続の大幅改善から足踏み:全国連

2021年 6月 2日

全国商工会連合会がまとめた4月末時点の小規模企業景気動向調査によると、業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は前月比0.6ポイント悪化のマイナス40.0で、ほぼ横ばいとなった。前月まで2カ月連続で大幅改善だった景況感が足踏みに転じたのは、コロナ感染の拡大で、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され経済活動が抑制されているためだ。事業者は精神的にも体力的にも疲弊している。

業種別では、製造業が前月比2.5ポイント悪化のマイナス46.3で、機械・金属関連が大幅改善したものの全体では悪化と明暗が分かれた。建設業は同1.1ポイント悪化のマイナス24.1で回復基調から小幅な悪化に転じた。小売業は同0.2ポイント改善のマイナス37.9と回復基調から足踏み状態に転じた。サービス業は同0.9ポイント改善のマイナス51.6と3カ月連続で改善したが全体的には厳しい状況が続く。

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