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23人参加で第42期経営後継者研修スタート:中小企業大学校東京校

2021年 10月 5日

第42期の研修生を代表して挨拶する伊藤亮二朗さん
第42期の研修生を代表して挨拶する伊藤亮二朗さん
開講式の後、23人の研修生が一人ずつ自己紹介
開講式の後、23人の研修生が一人ずつ自己紹介

中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)は10月4日、「第42期経営後継者研修」の開講式を行った。コロナ禍の影響を受けて12人の受講にとどまった前期と打って変わり、今期は定員(20人)を超す23人が全国17都府県から参加。将来の経営者を目指し、来年7月までの研修のスタートを切った。

開講式には、研修生のほか、派遣元企業の社長らも出席。冒頭挨拶した仁科隆久校長は「この研修で切磋琢磨し、有意義な研修生活を送ってほしい。来年7月の論文発表会では、自分でも想像できないほど成長した姿を見せられるはず」と激励した。これに対して研修生を代表して愛知皮革工業(名古屋市北区)の伊藤亮二朗さんが挨拶。「将来のすぐれた経営者を目指し、専門的な知識の習得と自己研鑽、相互の交流に努めていく」と述べた。

開講式が終了した後、研修生全員が自己紹介を行った。今期の研修生は男性21人、女性2人。20代、30代が中心だが、40代以上も2人参加している。また、父親や兄に続いて受講するという研修生も含まれており、経営後継者研修の長い歴史をあらわしていた。

続いて、生活の木(東京都渋谷区)の代表取締役社長CEOで、経営後継者研修のOB会会長をつとめる重永忠氏が「新しい時代を創る後継創業者へ贈るメッセージ」と題して講演し、研修生にエールを送った。

経営後継者研修は全国9カ所にある中小企業大学校のうち、東京校のみが実施している経営者育成プログラム。事業を引き継ぐ後継者に必要な知識や能力を実践的に授けるカリキュラムが特徴で、毎年10月から翌年7月まで集中して学ぶ。これまでに800人以上が卒業し、全国各地で経営者や経営幹部として活躍している。