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第45期経営管理者研修終講式を開催:中小企業大学校東京校

2025年 9月 17日

終講式の集合写真
第45期経営管理者研修終講式

中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)は、9月12、13日に「第45期経営管理者研修」のゼミナール論文発表会と終講式を行った。

成果発表写真
ゼミナール論文発表会で研修の成果を披露した

ゼミナール論文発表会では、経営管理者研修に参加した36人が、約1年間の研修の成果を発表した。自社の経営について、強みや弱み、機会、脅威として分析するSWOT分析を行ったうえで、目指すべき方向性や新たな取り組みのアイデアを一人ひとりが披露した。

新卒採用しても早期に離職してしまうという課題を抱えていた発表者は、「イメージとのギャップがあることが原因」と指摘し、その解消策として「SNSの活用、特にVチューバーに会社の魅力を発信してもらう」というプランを発表した。これに対し、送り出した側の社長は「情熱的に話す姿を聞いて衝撃を受けた。これからの活躍を楽しみにしている。この1年で知り合ったみなさんは一生の財産になる」と、社員の成長を確信するとともに、出会った同期生とのつながりの重要さを指摘した。

西岡氏の写真
「会社に戻って発表した論文を実行したい」と意気込む西岡氏

理化工業株式会社(東京都大田区)の西岡渉氏は、45期の自治会長としてメンバーを取りまとめる役割を担った。同社は温度計など工業用制御機器の専業メーカー。西岡氏は発表会で、さらなる売り上げ拡大に向けて、技術のロードマップを作成し、技術交流会を開催するなど、顧客との関係強化の重要性を指摘した。西岡氏は「1年間ここで学んで、大学校の仕組みが素晴らしいことを実感した。正直に言えば、最初は『研修なんて本を読んでいても同じ』と思っていたが、意識の高い人たちが集まって学ぶことが、どれだけ有効かが分かった。自治会長には自分で立候補して就いた。みんながどんどん変わっていく姿を見ることができて楽しかった」と、自身も研修に参加した全員が大きな学びを得たことを実感していた。

経営管理者研修は、企業・部門の方針を考え動かす立場にある者が、幅広い視点から経営管理の知識・手法と、マネジメントを実現するために必要な考え方や実践方法について、体系的かつ総合的に学ぶ講座。実践的な講義や演習・ゼミナールを通じて企業経営に必要な力を総合的に養成することを目的としている。