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第43期経営後継者研修が開講 14都府県から22人参加:中小企業大学校東京校

2022年 10月 4日

開講式終了後、浅見OB会長らと記念撮影
開講式終了後、浅見OB会長らと記念撮影

中小機構が運営する中小企業大学校東京校(東京都東大和市)は10月3日、「第43期経営後継者研修」の開講式を行った。今期は定員(20人)を超す22人が全国14都府県から参加。将来の経営者を目指し、来年7月までの研修のスタートを切った。

第43期の研修生を代表して誓いの言葉を述べる飯塚守康さん
第43期の研修生を代表して誓いの言葉を述べる飯塚守康さん

開講式には、研修生のほか、派遣元企業の社長らが出席。山中和彦校長は「一日一日を大切に学び、社会貢献している自社のすばらしい点を発見してほしい。自分自身を見つめ、かけがえのない10カ月間にしてほしい」と激励した。研修生を代表して、樗沢(ぶなざわ・東京都府中市)の飯塚守康さんは、「将来のすぐれた経営者を目指し、専門的な知識の習得と自己研鑽、相互の交流に努めていく」と誓いの言葉を述べた。

今期の研修生は男性21人、女性1人。年齢別では25~29歳が13人と最も多く、40代以上が1人参加している。40年を超える後継者研修の長い歴史を反映するように今では親子二代、兄弟で受講するというケースも増えているという。

開講式終了後、今年度から経営後継者研修のOB会会長に就任した二ホンハンダ(東京都墨田区)代表取締役会長の浅見真氏が「自ら考えて答えを出し、それを行動に移す後継創業者たれ」と題して講演。「経営はピンチの連続で、安定している日はない。ピンチが来ても慌てずに対応できる備えを意識して臨んでほしい」とエールを送った。

経営後継者研修は全国9カ所にある中小企業大学校のうち、東京校のみが実施している経営者育成プログラム。事業を引き継ぐ後継者に必要な知識や能力を実践的に授けるカリキュラムが特徴で、毎年10月から翌年7月まで集中して学ぶ。これまでに850人以上が卒業し、全国各地で経営者や経営幹部として活躍している。