調査
感染症拡大と燃油コスト増で業況DIは3か月ぶりに悪化:日本商工会議所
2025年 2月 6日
日本商工会議所がまとめた2025年1月の商工会議所LOBO(早期景気観測)調査結果によると、全産業合計の業況DI(好転と回答した割合から悪化と答えた割合を差し引いた値)は▲15.4と前月比1ポイント悪化した。感染症の拡大で、飲食・宿泊業で伸び悩みが見られ、深刻な人手不足も続いており、中小企業の業況は3か月ぶりに悪化した。
業種別の業況DIはサービス業が▲9.4と前月比6ポイント悪化した。飲食・宿泊業の不振が響いた。小売業は▲19.7で同0.5ポイントとわずかに改善した。初売り需要等により百貨店が好調な一方、消費者の節約志向は根強い。建設業は▲10.6で同0.7ポイント改善した。製造業も▲20.7と同0.7ポイント改善した。気温低下で冬物飲食料品や繊維製品の需要が増加したものの、機械器具関係が振るわず、停滞した。
先行き見通しDIは▲16.4と今月比1ポイント悪化する見通し。新年度への準備等で個人消費拡大が見込まれる一方、長引く物価高による消費マインドの低迷が懸念される。また、第2次トランプ政権の発足による世界情勢の動向を不安視する声が業種を問わず聞かれた。
詳細は日本商工会議所のホームページまで。