業種別開業ガイド
骨とう品店
- 消費者のリサイクル意識や、中古であっても価値ある商品を、中古であるからこそ価値ある商品を安く手にいれ長く使う意識が高まり、中古品販売のマーケットは拡大している。
中古品の中でも、特に骨とう品小売業では、バブル期には投機目的での購入が増えて価格が高騰したが、マーケットも現在は拡大しており、店舗数も増加している。
1.起業にあたって必要な手続き
骨とう品店を開業するにあたり、古物商の許可が必要である。
<許可申請先と許可>
・開業する住所を管轄する都道府県の警察署防犯課、または生活安全課に申請して、許可を得る。
・開業が複数の都道府県にまたがる場合はそれぞれの警察署に申請して、許可を得る。
・営業所の実地検査を経て、標識(許可プレート)と古物台帳を購入して、警察署に持参する。その後、許可証が交付される。
<申請に必要な書類>
・許可申請書(正副2通)
・経歴書
・誓約書
・住民票の写し
・身分証明書
・登記事項証明書
・手数料
* 法人の場合は下記の書類も必要
・定款の写し
・登記簿謄本
・管理者名簿
・営業所一覧
一般の開業手続きとして、個人であれば税務署への開業手続き等、法人であれば、必要に応じて、健康保険・厚生年金関連は社会保険事務所、雇用保険関連は公共職業安定所、労災保険関連は労働基準監督署、税金に関するものは所轄税務署や税務事務所にて手続きをする。
2. 起業にあたっての留意点・準備
商品販売
古美術や時計・宝飾品など取り扱う商品の商品知識を持ち、顧客にその商品の価値を語り、顧客の信頼を得ることが必要である。そのためには、店主自らが良いコレクターであることが前提になる。
商品仕入
商品は骨とう品オークションや、各地域で定期的に開催される業者市で入手する。販売価格と仕入れ価格の相場を知り、男性・女性、若者や高所得者層など、自店のターゲットに合わせた人気商品や定番商品などの売れる商品を識別して、適切な価格で仕入れることが必要である。
店舗イメージ
従来の古い店舗イメージではなく、モダンで明るい店舗が好まれている。また期間限定の骨とう市や、アンティ-クのイベントは人気があり、集客力もあることから、出店を検討してみるとよい。ただし、フリーマーケットのように、リサイクル商品と混在するようなものは商品価値が下がることが懸念されるため避けるほうがよい。
3. 必要資金例
(単位:千円)
4. ビジネスプラン策定例
●モデル収支
(単位:千円)
●初期投資回収 4年度
- ※売上計画やシミュレーション数値などにつきましては、出店状況によって異なります。また、売上や利益を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。
最終内容確認日2014年2月