新生活様式に対応する店づくり

今すぐにすべきこと

2020.5.15公開

緊急事態宣言が5月31日までに延長されました。5月14日を目処に、その時点での状況を改めて評価するとなっていますが、新型コロナ感染症の対応もステージが変わりつつあります。

経営者は当面の資金手当て策などをすすめている中にあり、先の見通しなどは見えづらく、依然厳しい状況かもしれません。しかし、少なくとも5月31日までには、企業経営復活、再スタートのシナリオを描いておきたいです。

再スタートにあたってなすべきことは、攻めの経営の実践です。ただ、新型コロナ感染症の第2波があることを想定しての攻めの経営が求められます。それゆえに、今はエネルギーを充実させる準備時期です。

まず、再スタートを切るタイミングで、すぐさま、顧客にメッセージを発信してください。やり方は、電話、メール、ホームページに掲載、チラシ・広告、店の看板、入り口シャッターに張り紙をする、顧客に訪問して説明をする、などの方法があります。いつ、何をどうしていくのかの計画を練ってください。時期が間に合うのであれば、小規模事業者持続化補助金を活用しても良いでしょう。

今の業態をそのままで開始するのか、何か、新たな事業を加えていくのも良いでしょう。今考えている、あるいはすでに取りかかっている策の実践を強く推しすすめてください。

店舗内、事務所も三密を意識したものが必要になるでしょう。これは、すぐに取り組まなければいけません。顧客へのメッセージには、「当社は、三密対策は、このようにしていますよ」と、この点もあわせて発信してください。

これらをまとめて、事業計画を再構築することも意識を高めるうえでは、良いかもしれません。

そして改めて、資金繰りの確認をしておきましょう。資金の手当てが済んでいれば良いのですが、当月以降どれくらいのお金が出ていくのかを把握し、それに合わせて、必要な借り入れなどを考えていきます。簡便資金繰り表に預金通帳などを確認しながら、前々月、前月の順番で実際の金額を記載して、当月以降を予測していきます。

お金は借りたら返さなくてはいけないからと渋い顔をなさる経営者がいらっしゃいますが、借りたら返すのが当たり前です。ただ、時間の経過にあわせて確実にお金は出ていきますので、その手当を何としてもしてください。そして事業を継続し、再スタートさせてから、しっかりと稼いで、その中から返済してください。

今回の苦難苦境はいずれ必ず収束します。それを見越して、できる限りの対策を取ってください。何が何でも生き残り、事業を継続し、大きな飛躍を目指しての再スタートを切ってください。

攻めの経営の実践

顧客にメッセージを発信

三密を意識した環境づくり

事業計画の再構築

改めて、資金繰りの確認

文責

中小企業診断士
髙澤彰

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