業種別開業ガイド
不動産鑑定士
- 不動産関連資格の最高峰に位置する国家資格。土地や建売住宅、マンションなど不動産の価格を決定するたに、土地価格や交通の便、周囲の環境などを考慮しつつ鑑定を行う。その鑑定評価をもとに、公正で適正な不動産取引を実現していく。それ以外にも、不動産の活用方法や税務対策のコンサルティングなどを行う。
- 昨今の耐震偽装問題など、不動産関連の仕事に向けられる社会の目は厳しい。当然、社会的責任も重く、幅広い知識や経験、そして高度な技能が必要だ。好況時には不動産取引が増え、不況時には融資にともなう担保評価が増えるため、景気にもあまり左右されないのが特徴。
- 地震や台風などの自然災害に見舞われた地域に派遣され、被害に遭った家屋の調査を行うこともある。国や地方自治体からの依頼も比較的安定している。難易度が高く絶対数が不足しているのに加え、不動産鑑定以外のコンサルティング報酬も含めると高収入も期待できる。
1. 起業にあたって必要な手続き
資格取得には、講座を受けるのが合格への近道。カリキュラムは各スクールにより異なる。取得期間の目安は、3年~6年とされる。不動産鑑定士補の登録には実務経験が2年、鑑定士にはさらに1年の実務補習が必要。平成18年以降は受験資格の制限がなくなり、従来の第1次試験および第3次試験に当たるものは廃止。短答式(択一式を含む)試験と論文式試験の2段階になる。これによって受けやすく、なりやすくなったとされる。試験合格後、実務修習、修了考査を経て不動産鑑定士の登録となる。
【国土交通省土地・水資源局地価調査課】
所在地:〒100-8918 東京都千代田区霞が関2-1-2合同庁舎2号館
TEL:03-5253-8111(代表)内線30313
最終内容確認日2014年2月