起業マニュアル

起業仲間を探すには

起業仲間を探すには

起業はひとりでもできますが、事業内容や規模の拡大で仲間が必要になることもあります。仲間と起業をすると、その分経営資源は増え、起業の準備を進めやすくなります。一方で、仲間とのコミュニケーションが必要となり、馬が合わないと逆に準備が停滞するばかりか、自分のモチベーションの低下にもつながります。仲間との起業が、起業のプラスになるよう、仲間の探し方を知っておくと良いでしょう。

起業仲間を探す前に

起業仲間を探す前にまず、「本当に一人では起業できないのか」を考えてみましょう。計画する事業が、ある程度軌道に乗った段階のほうが、よりスムーズに仲間探しができる可能性があります。
それでも、一人で起業するのが難しい場合は、「どんな仲間が必要なのか」仲間に求めるスキルやノウハウを明確にしておきましょう。求める人材は、簡単に出会えるものではありませんし、運命的な出会いもあります。なるべく短期間で理想の仲間を見つけるために、自分の考えをまとめておいて、すぐに声をかけられる準備しておくことが大切です。

もし、必要なスキルやノウハウが不足しているため、絶対に仲間を探さないといけないのであれば、発想を少し変えてみてください。アウトソーシングという方法もあります。アウトソーシングの方が低コストで高いスキルやノウハウを得られる場合もあります。どちらの方がメリットが大きいかを検討してみましょう。

起業仲間を探すポイント

仲間を探す上では、以下のポイントを押さえておきましょう。

1.経営に対する考え方を共有できるか?

経営に対する考え方に共感し、共有してもらえるかが、今後、事業を一緒に進めていく上では、とても重要な要素になります。もしこの点が一致しなければ、近い将来、問題が発生する可能性が高まります。最初から事業が軌道に乗ればよいですが、なかなか結果が得られなかったときなどは、考え方の違いから、溝が深まることが多いです。
目指す起業の方向性を丁寧に伝え、それに対する考え方を確認しましょう。

2.欠点を補ってくれるか?

自分の苦手なこと、あるいは自分に無い能力やノウハウを持っているかを見極めることが大事です。そのためには、あなたが仲間に「何を求めるのか」をはっきりさせておく必要があります。
事業を推進する上での様々な困難を乗り切るには、異なる視点を持った仲間を探索されるとよいでしょう。一つの能力に優れていることは大切ですが、会社としては全体のバランスが取れていることが重要な要素になります。

3.相乗効果が期待できるか?

その仲間と一緒に事業に取り組むと、事業の進捗や展開が好転するイメージがわくかどうかも大事です。一人加わることで、全体としての力が何倍にもなると感じられる仲間を得られることが理想です。

いかがでしょうか?なんとなく不安だから起業仲間を集めるのではなくて、上記のことを踏まえて、長期間一緒にがんばってくれる起業仲間を戦略的に探してください。