こうした社員の努力に報いるものとして、働き方改革にも取り組んでいる。令和2年から毎年給料とボーナスをひきあげてきた。さらに令和4年から土曜、日曜を休みとする完全週休2日制を実現させた。その前提として、仕事内容を社員に見える化し、どの現場がどういう進捗状況なのかも、すべて開示した。従来は職長が明日の作業を指示することに従っているだけだったが、先の計画を示すことで、社員それぞれが自分が今やるべきこと、さらにその先にやるべきことを考えて動いてくれるようになった。自分の現場が終わったら、他の現場に手伝いにいくなど、協力することも自然とできるようになった。こうした取り組みが完全週休2日を実現させることにつながった。建設業界では完全週休2日制はまだまだ少なく、今後の新卒採用においても、アピールポイントになると考えている。
また、技術力と機動力の強化策として、生産性の向上と効率化に取り組んだ。建設業界においても3D施工とICT建機施工といったICT施工への移行が不可欠であり、当社も取り組みを強化している。令和4年からものづくり補助金を活用して3Dレーザースキャナーを導入した。ICT施工として、事前に測量したデータをもとに、MCバックホウ(機械制御で土砂を掘る掘削機械)が自動制御で掘削作業を行っている。また、ICT施工は、測量調査、設計、施工、検査と段階を経るが、通常は施工は自社で行っても、他は他社に委託するところが多い。当社はすべてを完全内製化させ、高品質な施工を実施できる体制となっている。生産性も高めることができた。ICT施工は全国的に見れば取り組むところも出ているが、愛媛県では当社が他社に先んじて取り組んでいる。
このほか、安全第一・整理整頓の徹底により、現場の見える化、ウエブサイトでの情報発信、技術講習会への参加などで企業力の底上げに努めている。