ウレタンマスクの需要減に伴い、需要が高い不織布マスクの生産に注力するため、中部経済産業局の経営力向上計画を活用するなどし、不織布マスク製造設備の増設を行った。交替勤務によって操業時間を拡大したり、グループ間での人の融通などを行ったりすることで増産に対応した。同時に、不織布と同様の性能があり、なおかつファッション性や快適性が高い高機能マスク「and MASK(アンドマスク)」を自社開発し、生産・販売を開始した。これはファッション誌「VOGUE JAPAN」などにも掲載され、注目された。しかしながら、ウレタンマスクの売上減少分をカバーするまでには至っておらず、事業の再構築が急務となっている。現在は、不織布と同等の捕集効率を備えた新ウレタンマスクの開発に注力している。
一方で、コロナ禍が収まり、マスクの需要が減少してきたのに伴い、マスクの生産に割いていた人員を他の業務のために充てることができるようになった。とくに、従来からグループ会社であるコア・テクノロジー株式会社が生産・販売を行ってきた、サポーター機能を兼ね備えた野球ベルト「コアエナジー」事業の展開に注力している。
「コアエナジー」は、プロアスリートの故障の防止やパフォーマンスの向上といった効果から、日本のプロ野球選手では昨シーズンの三冠王、村上宗隆選手(ヤクルト)ら約700人が利用しているほか、通常は契約メーカー以外の商品は着用できないことになっている米メジャーリーグのトップ選手にも愛用者がいる。侍ジャパンが活躍した今年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)開催に伴い、「コアエナジー」が多くのメディアに取り上げられるなどして認知度はいっそう上昇した。その結果、注文が殺到し、現在は半年から1年分近くの受注を抱えるほどの当グループの第二の事業となっている。