1934年の創業、そして1944年の会社設立以来、「単品のばねでお困りの方々のお役に立つ」という経営理念のもと、金属ばね一筋で事業を続けている。「完全受注・単品生産」をコア・コンピタンス(競合他社に真似できない核となる能力)としており、業界では珍しい「多品種微量」生産に特化したメーカーである。たった1本のばねで困っている顧客がいれば、他社がやりたがらない仕事でも喜んで引き受ける。そうした挑戦を続けてきた結果、現在はロケットや人工衛星から潜水調査船、高層ビルから工作機械まで、5分野26業種の約4700社と取引実績を有している。
当社の付加価値の源泉は「人」である。これを創業時より変わることなく重視してきた。人件費は、費用ではなく投資という考え方のもと、労働環境の改善に留まらず、個人の成長にフォーカスした人事評価や社内技能認定、資格取得の報奨制度など徹底した人材育成環境を整えている。その結果、「金属ばね製造技能士」の国家資格を持つ職人が多く、さらに社内で独自の技能検定制度を制定しており、手作りでなければできない完全受注の高品質ばねを日々生産し続けている。その一方で、職人の匠の技を伝承していくために、高度な手作業の技術を機械へと落とし込み、高品質を保ったまま匠の技を再現するスーパーコイリングマシン「YUKI」を開発した。
自律性がある社員が多いことこそが当社の強み。2022年には、「人を大切にする経営学会」主催の「日本でいちばん大切にしたい会社」で中小企業庁長官賞を受賞した。また、IT投資・データベース管理、ISO9001・ISO14001やISO9100の取得などマネジメント高度化に取り組み、2008年には、イノベーションによって高い収益性を達成・維持している企業を表彰するポーター賞を受賞した。