医師が関与しない民間のサロン
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エステティックサロンからの特化型
大手系列とその他既存サロンからの専門化、つまり、サービスを特化しての出・開店である。
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経験者による独立開業型
エステティックサロンでの従事経験者などが独立して開業する。
開業ステップ
(1)開業のステップ
ここでは、一般人でも開業できるモデルを示すことを前提として、医師が関与しない民間のサロンについて紹介する。
(2)必要な手続き
法に基づく業種ではないため、特別な許認可は必要ない。ただし、利用者の信頼確保のため、資格の取得やサロンの認定を受けることが推奨される。
また、クレジットカードやキャッシュレス対応も必要であり、クレジットカード会社との契約は事前に済ませておく必要がある。
メニュー、カリキュラム、商品の品揃えなど
脱毛サービスの他に、健康、痩身や身体美の向上などを切り口とした付加的なサービスの提供、あるいは他のエステティックサロン等への紹介システムの導入も有効である。
必要なスキル
高度な技術と知識(肌に関する知識、施術手技と機器操作技術)の習得が求められる。また、CPE(認定電気脱毛士:Certified Professional Electrologist)の認定など利用者に対して安心をアピールできる資格が求められる。
開業資金と損益モデル
(1)開業資金
施術用のベッドや椅子、脱毛機器に加え、備品や消耗品などが必要となる。モデルでは、賃借料月額15万円と想定し、保証金は家賃の6か月分、仲介手数料10万円として推計している。小規模での開業を想定し、以下の開業モデルを示す。
【10坪程度の店舗を賃貸で開業する場合に必要な資金例】
(2)損益モデル
a.売上計画
年間営業日数、客数及び平均客単価を以下の通りとして、売上高を算出した。
b.損益イメージ(参考イメージ)
標準財務比率(※)を元に、法人形態の場合の損益のイメージ例を示す。
※標準財務比率はエステティック業に分類される企業の財務データの平均値を掲載。
出典は、東京商工リサーチ「TSR中小企業経営指標」。
c.収益化の視点
エステティック業に近い業態であり、エステティック業の売上総利益率は72.5%と高いことから、安定した収益を確保しやすい業種であるといえる。ただし、労働集約型の業種であることから、人件費や家賃などの固定費を賄えるだけの収益を確保するために、一定数の利用者を確保する必要がある。
また、脱毛機器は低価格化が進み、低価格でのサービス提供も可能となっている。しかし、一定の顧客を確保するためには、ある程度の台数を揃える必要もあり、初期投資負担がやや大きい。したがって、低価格でのサービス提供による集客ばかりに気を取られず、初期投資の回収期間が、適正範囲(5~10年以内)となる価格設定も大事である。
利用者の維持や増加のためには、サービスの充実だけに留まらず、販売促進の工夫を常に心がけておくことが必要である。顧客満足度の向上によるSNSや口コミでの評価による利用客増を図る努力が成功のポイントである。
経営の安定には、施術技術の質の維持・向上は不可欠であり、さらに接客態度やコミュニケーション能力の向上なども求められる。そのため、事業所の内外での研修などを定期的に実施することも有効な取組みである。
※開業資金、売上計画、損益イメージの数値は、出店状況等により異なります。
(本シリーズのレポートは作成時点における情報を元にした一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)