従業員名簿
従業員の健康診断書
2-2)検査確認
美容所・理容所開設の届出をした後、その構造設備について基準に適合していることの 確認を受ける必要がある。開設の届出から営業開始まで1週間程度かかるため、営業開始 予定日までの日程に余裕を持って申請すること。
*個人事業主の場合は、開業1カ月以内に税務署に「開業届出書」を提出する必要がある。
スタイリスト(美容師・理容師)の確保
理美容業界は定着率が低く、1,000円カットの課題としてスタイリスト(美容師、理容師)の安定した確保の難しさが挙げられる。そのため、大手チェーン店は研修制度の充実を図り、実務経験のない美容師の採用にも積極的である。特色として残業や休日講習の少なさ、パーマを扱わない特色があるため、小規模で開業する際には育児や重度の手荒れなどで離職した美容師の採用にも活路を見出したい。
必要なスキル
美容所登録型を開業するには、経営者自身が「美容師」の資格を有しているか、「美容師」の資格を有する者を雇用していなければならず、常時2人以上の美容師が従事する店舗においては「管理美容師」を置く必要がある。同様に理容所登録型を開業するには経営者自ら「理容師」の資格を有しているか、「理容師」の資格を有する者を雇用する必要がある。また、理容師が常時2人以上従事する店舗には「管理理容師」を置かなければならない。
1,000円カットの特色として、スタイリストの指名制を採用していないため、スタイリスト個人の集客力に依存する部分は少ないが、その分、スタイリストが兼ねることの多い経営者にはカット技術とは異なる、店舗運営のセンスも求められてくる。
開業資金と損益モデル
(1)開業資金
駅近の好立地物件に出店することを想定して必要な資金例を記載する。
【参考】5坪・3席の1,000円カットを開業する場合に必要な資金例
(2)損益モデル
a.売上計画
年間営業日数、1日あたりの客数、平均客単価を以下の通りとして、売上高を算出した。
b.損益イメージ
標準財務比率(※)を元に、法人形態の場合の損益のイメージ例を示す。
※標準財務比率は理容業に分類される企業の財務データの平均値を掲載。
出典は、東京商工リサーチ「TSR中小企業経営指標」。
c.収益化の視点
通常の美容業、理容業と同様に労働集約的な側面が強い。加えて1,000円カットといった性格上、客単価が抑えられるため、客回転数を高め、粗利を稼ぐことが重要であり、好立地への出店で嵩みがちな家賃を如何に賄うかが当面の鍵となってこよう。そのためにも効率化の追及は不可欠で、適正なカット時間10分を守るべく、カット開始時のカウンセリング力を上達させ、カット後のやり直しを発生させない技術も必要となってくる。
通常の理美容室に比べ初期投資が抑えられ、投資回収期間も短いため、開業した店舗が軌道にさえ乗れば早期の多店舗展開も視野に入れやすい業態ではあるが、その場合、経験のあるスタイリスト(美容師・理容師)の確保が大きな課題となってこよう。
※開業資金、売上計画、損益イメージの数値は、出店状況等により異なります。
(本シリーズのレポートは作成時点における情報を元にした一般的な内容のものであるため、開業を検討される際には別途、専門家にも相談されることをお勧めします。)