当日の重要テーマ
事例をベースにした食中毒や事故の防止のための対処策討議
衛生管理教育を受けたあとはレポートを提出させることなどもよいと思います。それによって教育への理解度が増します。
2.新人教育
食品工場でまず守らなければならないことは、必ずきれいに手を洗うことです。どんなに作業が忙しくても手を洗わなければならない場面では石鹸をつけて30秒以上手を洗うことを身につけてもらいます。簡単そうで難しいことです。
家庭で食事をつくってから食べるまでの時間と工場で製造した食品が流通を経て消費者の口に入るまでの時間とではまったく異なります。例えば手に細菌が残っていた場合、それが流通過程で増殖してしまうことを認識させます。
衛生管理教育は、入社後1カ月程度から開催するのがよいと思われます。本特別企画で述べたような衛生管理の基本を説明するとともに、なぜそのような管理を行わなければならないかの理由を教育することも重要です。
3.クレームが発生した場合
クレームが発生した場合は、クレームと真正面から向き合うことが大切です。「クレームはお客さまからの大切なプレゼント」と捉え、それに対処することによってさらに良い製品ができるからです。
クレーム情報は、偽ってトップに伝えてはいけません。大きなクレームも小さなクレームもつつみ隠さずに伝えることが重要です。そして全従業員に公開する必要があります。また、クレームに対しては即座に対策を立て再発防止に役立てることを教育にもつなげます。
また、クレームはデータを蓄積して統計化し、年間の比較を行うことでその変化を捉えることが重要です。クレームが増加しているのか減少しているのか、またどのようなクレームが発生しているのかなどを従業員が認識することが大切です。クレームが増加しているのであれば、クレームに関する教育を実施しましょう。
(高橋順一 コンサルティング・オフィス高橋 代表/中小企業診断士)