アフロは国内でも大人気なので海外でも大丈夫だろうと、自慢の商品を手に勝負するという。とあるテストマーケティングの機会にその商品のサンプルを配布しながら広告したのだが、サンプル配布を手伝っていただぶぴーが海外バイヤーの注目を集めてしまい、本来の商品とアフロは見向きもされなくなってしまうのだった…。このように海外ではよく思わぬものが人気になることがあります。

海外の方の嗜好は千差万別です。現地のニーズに合わせてローカライズするのか、あるいは日本らしさをそのまま持っていくのか、考えどころですね。パッケージに平仮名をあえて残し日本製をアピールしている商品も海外の小売店でよく見かけます。こうした嗜好の調査は、本格進出の前に一度行っておきましょう。国内でも、海外バイヤーを多く呼んでいる展示会や在日留学生からの意見収集などを活用すれば調査可能です。ローカライズの必要なく売れそうな国があれば、進出コストが抑えられますね。

【SWBS支援者コラム】
現地の消費者が話題にしたくなる戦略

「海外進出の際には、商品パッケージの表記を現地語にした方がいい」とよく言われますが、必ずしも当てはまらないケースもあります。ある老舗の日本酒メーカーは米国進出する際、現地の販社や関係者から「商品パッケージを絶対に英語表記にした方がいい」とアドバイスされたそうです。しかし自社で市場調査を行った結果、標的市場の消費者は、商品の内容どうこうよりも本場の日本酒を飲む経験こそに価値を感じる傾向が強いと判断しました。よって日本語表記を変えることなく、本物感を醸し出す魅せ方で販促活動を行った結果、現地の人たちの間で話題となり販路拡大に成功したのです。

ここで重要なのは、現地消費者のニーズをくみ取ったうえで、本場の日本酒として話題になるよう、あえて日本語のパッケージを変えなかったという点です。「日本で人気商品だからそのまま海外へ持っていけば売れる」という考えではありません。

このように、市場調査の結果を受けて「どうしたら標的市場の消費者が話題にしたくなるのか」という視点で販促活動を行っていくことが、販路拡大の成功につながります。

コラム執筆者