退職給付費用
従業員の退職金支払いに備えて一定金額を積み立てることがりますが、これが「退職給 付費用」です。製造部門の人の分が労務費として原価になります。
法定福利費
社会保険(労働保険、健康保険、厚生年金保険、雇用保険など)の会社負担分が法定福 利費に当てはまります。
以上が労務費の主なものです。いずれも製造部門で働く人たちの分が原価を構成する労務費となり、製造部門以外は販売費および一般管理費となります。
労務費を直接費と間接費に分ける
直接費と間接費に正確に分けることが原価計算の重要なポイントと説明しましたが、労務費は直接費と間接費が複雑に混在しています。
【間接労務費】
間接労務費には、給料、従業員賞与手当、退職給付費用、法定福利費が当てはまります。
【直接労務費】
直接労務費は賃金や雑給に含まれています。
例えば、製造現場で働いている人を「直接工」と「間接工」に分けます。直接工とは、加工・包装など直接的な作業をする人です。そして直接工業務の中から手待ち時間を除いた直接作業時間に「賃率」(「予定平均金賃率」のことでいわば時給のようなもの)を掛けたものが直接労務費となります。
(高橋順一 コンサルティング・オフィス高橋 代表/中小企業診断士)