投資シナジー(工場設備の共同利用、研究開発成果の転用などによって生まれる)
経営管理シナジー(経営者や管理者のマネジメントやノウハウを共有することで生まれる)
4. プロダクトライフサイクルに対応できる
消費者ニーズの多様化や技術革新の結果として、「開発期〜導入期〜成長期〜成熟期〜衰退期」というプロダクトライフサイクル(製品寿命)が短縮化している。主力製品の衰退期に別の新しい製品が成長期に入るように多角化を進めることによって、企業全体として安定的に売上を維持することができる。
5. 従業員のモチベーションを高める
主力事業が一つのピラミッド型組織では、同一の業務で役員・管理職のポストも限られるが、多角化を行うことにより、多様な業務が生まれ、ポストも増えるため、従業員のモチベーションが上がることも考えられる。
【多角化によって生じる可能性のあるデメリット】
1. コストがかかる
中小企業の場合、限られた経営資源を複数の事業に分散させることになるため、一つに事業にかけられる資源には限界がある。多角化の初期段階ではマーケティングや製品開発、販売活動などのためのコストが増大する傾向にある。
2. 経営が非効率的になりやすい
各事業が個別に動き出して発注業務などを行うと、大量発注によるコストダウンなどのメリットを失うことがある。
3. 損失拡大の可能性がある
多角化した事業で必ず利益を出せるというわけではない。そこに経営の非効率化(上記 2)が生じた場合、さらなる収益の低下をもたらすこともある。
4. 企業ブランドの不明瞭化
いままで築いてきた本業のブランドが、様々な事業を展開することにより、顧客にとって不明瞭なものになってしまうこともある(ブランドの毀損)。