中小企業庁HPでの認定を受けた企業の公表
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〇参考URL
◎『事業継続計画(BCP)』と『事業継続力強化計画』の違い
〇事業継続計画(Business Continuity Plan)とは
企業等が緊急事態(自然災害、大火災、感染症など)に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするため、平時に行うべき行動や、当該緊急非常時における事業継続のための方法、手段などをあらかじめ取り決め、それを文書化したものです。
〇中小企業が初めて防災計画を策定するなら『事業継続力強化計画』がオススメ
『事業継続力強化計画』は防災の必要性を認識することから始まり、想定される人的・物的被害の把握、初動対応及び体制作りを主眼としています。一方『事業継続計画(BCP)』は『事業継続力強化計画』の考え方に加え、被災後の事業の継続・早期復旧も視野に入れている点で異なります。
すなわち『事業継続計画(BCP)』は『事業継続力強化計画』を包含したものと言えます。
実際に『事業継続計画(BCP)』を作成すると、詳細な計画が数十ページに及ぶこともあり、作成までにかなりの負担がかかったと言う声を聞きます。他方『事業継続力強化計画』は記入前の様式が5ページしかありません。内容も簡便でわかりやすく、手引きを参考にすれば比較的簡単に作成できます。
中小企業が防災に関する計画を初めて作成する場合には『事業継続力強化計画』から取り組むと良いでしょう。
出典:平成30年度 中小企業等強靭化対策事業(事前対策の普及啓発に係る策定支援事業)
4.『事業継続力強化計画』の策定の前に資金繰りを確認しましょう!
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、売上が減少した際に直面することの一つが資金繰りです。企業によっては資金が足りないのはわかっているが、いつ、いくら不足するのか?が正確にはわからないことがあったようです。
そこで事業継続力強化計画を策定する前に資金繰りを確認してください。まだ資金繰り表がない場合は、以下を参考に資金繰り表を作成してみてください。
資金繰り表で把握した必要金額は、次項の事業継続力強化計画策定Step5「事業継続力強化を実施するために必要な資金の額及びその調達方法」に記載する際の参考になります。
5.『事業継続力強化計画』の策定ステップ
事業継続力強化計画は様式に従って記入すれば比較的簡単に作成できます。
具体的な手順は以下の5つのステップです(参考資料もご参照下さい)。
Step1:目的の明確化
いざというときに慌てないよう、災害時に何を目標とするのかを予め想定します。
【事業継続力強化計画に係る認定申請書様式の記入項目】
Step2:リスク認識、被害想定
市区町村のホームページにあるハザードマップから震災、水害等のリスクを確認します。
また、確認したリスクから事業への影響を想定します。
【事業継続力強化計画に係る認定申請書様式の記入項目】
Step3:初動対応手順
まず人命の安全確保(従業員の避難、安否確認など)を行います。
次に非常時に行動するための緊急体制を構築します。
そして被害状況を取引先や関係団体への共有方法について連絡先等を明確にします。
【事業継続力強化計画に係る認定申請書様式の記入項目】
Step4:経営資源(人、物、金、情報)への対応
自然災害等が発生した場合の事業継続力強化のため、人・物・金・情報といった経営資源ごとに対策および取組みを設定します。
【事業継続力強化計画に係る認定申請書様式の記入項目】
Step5:実効性の担保
作成した事業継続力強化計画が実効性を持ち続けるため、非常用電源など今後導入したい設備の内容、平時の推進体制の整備・教育訓練、従業員の給与や仕入れ代金など必要な資金額と調達方法を明らかにします。
【事業継続力強化計画に係る認定申請書様式の記入項目】
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「3 事業継続力強化の内容」の:
「(3)事業継続力強化設備等の種類」
「(5)平時の推進体制の整備、訓練及び教育の実施その他の事業継続力強化の実効性を担保するための取組」
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「5 事業継続力強化を実施するために必要な資金の額及びその調達方法」
作成後は、都道府県を管轄する経済産業局または内閣府の沖縄総合事務局に提出します。
◎新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえた今後の支援策
今回の新型コロナウイルスの感染症の拡大を受け、経済産業省は令和2年4月に公表した緊急経済対策に、感染症対策を加味したBCP及び事業継続力強化計画の策定支援事業を計上しています。
具体的な事業は、以下2つを予定しています。
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普及啓蒙活動
リスクファイナンスなどのコンテンツ作成、事業継続力強化計画策定の手引き改訂や説明動画作成、ガイドライン等の周知のための広告の実施。
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感染症対策等の計画策定支援事業
感染症や自然災害等の事前対策に知見のある支援人材を派遣しての計画策定支援、自社製品の生産を可能とする代替生産先の確保を含む計画策定
◎まとめ
事業継続力強化計画の認定を受けると補助金の優先採択をはじめ様々なメリットがあります。しかし最も重要なことは台風災害等の復興現場でも、あらかじめ災害対策をしている企業は人命を守るとともに、早期に復旧着手出来ている傾向にあることだと思います。
従来の地震、台風等の災害に加え、現在は新型コロナウイルス感染症の影響が世界的にも深刻化しています。
経営者をはじめ社員やそのご家族の命を守り事業を継続するために、ぜひ事業継続力強化計画を策定してみてください。
なお、中小機構では、先述の補正予算事業と合わせて、事業継続力強化に関するシンポジウムや計画策定のためのセミナー・ワークショップ等を実施予定です。詳しくは中小機構サイト等をご確認下さい。
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中小企業診断士・キャリアコンサルタント/E-SODAN「専門家とのチャット」担当
濵松 一弘