中小企業の海外展開入門

STEP2「調査チームを編成」

1. 調査チーム編成

海外進出の調査は、その準備の段階に応じて、下記のように組織編成を強化・拡大していく必要があります。

チーム編成図

フィージビリティ調査時においては、担当者またはプロジェクトチームを編成し、進出詳細調査時および進出実務においてはプロジェクトチームを編成するのが通常です。

中小企業においては、一般に人材不足から調査チームを編成できないことが多いですが、社内関係部門の協力体制を築く ことに加え、公的機関および現地事情に通じたコンサルタントの活用も検討します。

2. 調査実施

現地調査の担当者は限られますが、本社が銀行、政府系機関、会計事務所、進出ユーザー、同業者、資材メーカー、建設 業者などからの情報をまとめることは既存の業務の範囲で行えますので、兼任という形態でも調査チームを編成することが不可欠です。

また、それにより担当者が現地訪問する時の作業内容を、事前に入手した調査内容の検証やユーザー動向、製品の市場性 の確認等に集中させることができます。

<林 隆男 ライジングコンサルタンツ(株)代表取締役 中小企業診断士・ITコーディネータ/飯野恵美 中小企業診断士>


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STEP3

調査情報を分類・分析

外部から情報を収集・整理後は、正確性の確認のために現地に赴き検証を行う。