無線などの中継用電源
環境教育や環境保全の啓発
ただし、風車から取り出せるエネルギーは風速に大きく影響を受けますので、設置場所の選定には注意が必要です。風車のパワーは、「風車半径の2乗に比例し、風速の3乗に比例」しますので、もし風速が20%強くなると、風車のパワーは1.73倍になります。
次に、性能面についても留意する必要があります。風車の形状は多数あり、それぞれのブレード形状により、発電効率や風を捉える性能が異なっています。
水平軸型(プロペラ形、オランダ形)、垂直軸型(サボニウス形、ダリウス形、垂直翼形)などがありますが、一般的に性能面に関してはプロペラ形が最も良いとされています。
さらにコスト面に関して、一般的に工業製品のコストを下げるのは、大型化によるスケールメリットと、大量生産による量産効果です。ただし、風車の大型化は建設を含む全体のコストは下がりますが、機器部分ではコスト高になります。
最後に、環境面に関しても留意する必要があります。環境面の特に騒音に関しては、課題が残っています。一般に風車の騒音については、大きく分けて2種類あります。一つは機械騒音と呼ばれるもので、ナセル中の増速機の歯車や発電機が発する音、もう一つはブレードの風を切る空力騒音です。機械騒音に関してはナセルに収納されていますので、それほど問題にはなりませんが、ブレードからの風切音は、騒音問題となる事例も多く、低周波による騒音公害を与える可能性があります。
最近では低周波音がほとんど発生しない風車も開発されつつありますので、選定の際には検討する必要があります。
【参考文献】
「風車工学入門‐基礎理論から風力発電技術まで‐」 牛山 泉 著 森北出版
「風車博士のやさしい風・風車・風力発電の話」 牛山 泉 著 合同出版
「トコトンやさしい風力発電の本」 牛山 泉 著 日刊工業新聞社