PDF化
電子データを保存する形で提供する資料は、Word、Excelなどの加工できる形態であるとファイルが修正されるリスクが発生します。そのため、加工できないPDFなどの形式で保存しておくといいでしょう。
フォルダとファイル番号体系
しかし、PDFファイルをただ保存するだけでは、資料の検索に時間がかかり、監査の時に使いづらくなってしまいます。そのために必要となるのがフォルダ分けとファイルの番号体系化です。
ファイルは適切なフォルダに分けておくことで、資料を探しやすくなるうえ、監査の趣旨と反する資料を誤って提出してしまう、といったリスクを避けることができます。識別しやすくするためにファイルの保存は監査の目的別にフォルダを分け、監査の項目ごとに番号を付けて、フォルダ分けをすればよいでしょう。
なお、過度に階層化すると、今度は目的のファイルを探すのに時間がかかってしまうといったリスクもあるので注意が必要です。
(3)監査時の注意
では、実際にオンラインで監査を行う上では、どういったことに注意すべきでしょうか。
インターネット環境や機器の相性などによっては、スムーズに資料の共有ができない、音声が聞こえない、といったトラブルが発生する可能性があります。そのため、事前にリハーサルを行い、接続テストを行っておくことが望ましいでしょう。
しかし、リハーサルをしても予期せぬ不具合が発生する可能性は否めません。その場合は監査資料を電子メールで送付し、音声は電話でやりとりするなど、臨機応変の対応が必要です。
また、通信環境によっては監査人がこちらの説明を把握できないリスクがあります。一方的な説明とならないよう、通信環境に問題がないか、適度に確認するといいでしょう。
(4)まとめ
これまでオンライン監査の注意点について触れてきましたが、共通することは「事前準備」の重要性です。この点においては、従来の監査と何ら変わりません。しっかりと準備して対応いただければ従来と同様の対応が可能ですので、安心して監査に臨んでください。